MinGWでQEMU 0.14.0をビルドするまで

qemu-0.12.5はビルドできる環境だったのだけれども,0.13以降は使っているMinGWのmakeが古いせいかビルドできなかった.
そこでMinGWの環境を最新にしてQEMU 0.14.0をビルドしてみました.

MinGWのアンインストールとインストール

だいぶ過去の環境を忘れているので,アンインストールしてクリーンな環境にしてみた.
もちろんhome以下のファイルは必要なのでバックアップは取っておきます.
インストーラも大幅に刷新されてMinGWとMSYSが一緒になっています.
今回はmingw-get-inst-20110211.exeを使ってカタログファイルは最新のものでインストールを行いました.
インストール時の「select Components」では「MSYS Basic System」[MinGW Developer ToolKit]を選択.

あとはインストーラのお任せです.

zlibのインストール

QEMUをビルドする際にzlibが必要になります.
他のエントリーを見るとソースをビルドしなくちゃいけないようですが,バイナリだけでよさそうなので,コンパイル済みのDLLをダウンロード.インストールは展開したフォルダのUSAGE.txtに記述してあります.
1.ZLIB1.DLLをSYSTEM かSYSTEM32へコピー
2."zlib.h" と "zconf.h"をMinGWのincludeフォルダ(C:\MinGW\include)へコピー
3.lib/zdll.libをlib/libzdll.aにコピーと書いてあるけどlibz.aにしておく.
4.libz.aをMinGWのLIBフォルダ(C:\MinGW\lib)へコピー
です.

QEMU 0.14.0のビルド

qemu-0.14.0.tar.gzを展開して,

./configure --target-list=sh4-softmmu
make

でビルドできます.
SDLはとりあえず無くてもビルドできました.